御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
ゆっくりと。

そしてそっと唇が離れると奏翔はそのまま優しく包み込むように抱きしめた。

その後窓際のソファーに座って足を伸ばしながらレイクビューを見てゆっくりと陽が沈むのを眺める。

「素敵すぎる」

「綺麗だな」

奏翔がソファに仰向けに横になって私はその上にうつ伏せに乗っかってくっつく。

そのままこの穏やかな時間がずっと続けば良いのにと思いながらいつの間にか眠ってしまっていた。

ふと目が覚めれば外はすっかり暗くなっていて、月が湖に照らされ反射して輝きを放っていた。

奏翔を見ればまだ夢の中のようだ。

ふふふふ。
お疲れですね。

そんな奏翔が愛おしくてそっとキスをする。

はは。
起きない。

私を上に乗せたまま眠っていても片手だけはしっかりと背中に回っている。



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