御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
私とは打って変わってお酒の飲める奏翔はシャンパンをグイっと煽る。

喉仏と首に滴る雫が男らしい。

グラスを縁に置くと髪を掻き上げた。
色気が爆発している。

「奏翔、髪伸びたね」

「ああ。そろそろ少し切ってもいいよな」

そう言ってクルっと自分の髪を回す。

「長いの似合ってるよ」

「んじゃ伸ばす? そろそろ結えそう」

「何してもカッコいいよ」

「ずいぶん褒めてくれるな」

そう言ってクスッと笑う。

「酔ったかな」

なんて言ってみる。
まだ酔ってないけど。

「んじゃ上がって寝るか」

「なんでー違うー」

「ははは。ほら、おいで」

そう言って腕を広げる奏翔に私は抱きついた。

「これこれ」

「どんなだよ」

フッと笑って私のオデコにキスを落とす。

「落ち着く」

「俺も」

見つめ合うと唇にキスが降ってきてまたゆっくりと舌が入ってくる。


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