御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「我慢しないでよ」

奏翔はため息をついた。
そしてジッと見下ろされる。

「維織。大事にしたいだけ」

「十分大事にしてもらってるよ」

「それでもだ」

「あの日の事気にしてるの?」

奏翔の瞳が揺れる。
ほら、気にしてるんじゃん。

「私、あの日嬉しかったよ」

驚いた顔を見せる奏翔。

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