御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
男性をこんなに色っぽいと感じた事はない。

妖艶で艶めかしく、それでいてバスローブからチラッと見える胸元や割れた腹筋にゴクっと唾を飲み込んだ。

「俺、セーブしなくていいの?」

「いいの。時間はたっぷりあるでしょ?」

するとようやくクスッと笑う奏翔。

「後悔すんなよ? たっぷり愛してやる」

そう言う言葉とは裏腹にとても優しいキスが降ってくる。
大事な物に触れるように一つ一つ丁寧に。

あの日だって強烈だったけど、奏翔はけして乱暴な事はしなかったし、むしろ一瞬感じた痛みさえも愛おしかった。

「奏翔っ…好きにして」

バスローブの紐を解かれ、私を見下ろしながら自分も脱ぎ捨てる。

逞しい奏翔の身体が月明かりに照らされ浮き上がって見えるその姿を見て鼓動が暴れ出す。

何度も何度も絶頂に達し、いよいよ訳がわからなくなってきた頃ようやく奏翔がグッと腰を沈めた。
< 230 / 283 >

この作品をシェア

pagetop