御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい

翌朝早起きをして、二人でレイクビューを目の前に朝ヨガを体験する。

気持ち良すぎる。
精神が整い浄化されていくようだ。

隣の奏翔を見れば、奏翔も目を閉じて瞑想している。

その姿がまた魅力的に見えた。

今の季節は人の少ない早朝のタージマハルは霧がかかってまた違う雰囲気も楽しめるそうだが、ギリギリ霧が晴れそうな時間帯に合わせて行く事にした。

そしていよいよ出発だ。

ワクワク心を踊らせていればあっという間に到着してしまった。

赤砂岩の南門をくぐると、十字の水路で別れた広大な正方形の四分庭園があって、その向こうには四本のミナレットが従えてある。

そして堂々とその先に気高くそびえ立つ計算し尽くされた左右対称のドーム屋根の白亜の巨大な霊廟。

かつての皇帝が愛する王妃のために長い年月と莫大な資金をかけて作ったお墓だ。

青く澄んだ空に佇む眩しい白の大理石でできた見事な霊廟にただただ息を飲む。

建物の前にある長い池に映るその姿もまた幻想的な美しさを放っていた。