御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「またプロポーズされてるみたい…」

「何度だって言いたい。もっと、俺のこの気持ちを伝えたい」

わかるわー。
でも笑う。
絃が真面目に愛を囁いている。

「絃…。私もだよ。なのに上手く言葉にできないの、いつも…」

「いいんだ。伝わってるからちゃんと。お前はありのままでいてくれればいい」

そして二人はキスを披露した。
おお。
こりゃ大変だ。
もうみんな顔を真っ赤にして笑うのを堪えている。
バカだよな本当に。

維織を見れば兄貴のキスシーンを見て涙を浮かべて笑いを堪え死にそうになってる。

そして絃たちは抱っこしていた愛犬のドーベルマンのウィルとマーティンとそれぞれキスをして幸せそうに笑った。

「ふふふ。そろそろ部屋に行こうか」

「そうだな」

そして立ち上がりウィルとマーティンをそれぞれ抱えたまま振り向くと、バッチリ俺たちと目が合った。
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