御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「んなっ!?」

那智ちゃんが声を上げた。

「ちょっ! おい! いつからいた!」

絃も珍しく焦っている。

「ひゃー!」 
「ヤベっ! 見つかったー!」
「逃げろー!」
「あははは!」

俺たちはそう言ってみんなそれぞれの部屋に走って逃げた。

「ぶははははは!」

維織がもう堪えきれず爆笑する。
そりゃ兄貴のキスシーンを目の前で見たんじゃ笑うよな。

にしても笑いすぎな。

「奏翔。好き」

へ?
今?
また唐突だな。

思わず笑ってしまう。

「俺も」

そう言って維織を引き寄せ抱きしめる。

「さすがにここでは無理だよね?」

維織が上目遣いで聞いてくる。

「絶対無理」

静かになんてできないだろ。
多分、男性陣はみんな同じく我慢してるはずだ。

「だよねー」

「キスだけな」

そう言って同じベッドに入りキスだけする。
つもりがそれではやっぱり止まらない俺。
すっかり維織も蜜で溢れトロトロになっている。

「抱きてぇ」
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