御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
するとドンと隣の部屋の壁が…

俺と維織は壁を見る。

は?

維織はクスクス笑う。

「隣り誰だっけ」

俺は維織に覆い被さったまま聞く。

「美空と大地くんだね」

「これやってんな」

「だね」

そしてまたドンと音がする。
どんだけ暴れてんだ?

「お前、声我慢できる?」

「頑張る」

俺は一応持ってきていたゴムを取り出す。

「はは! 持ってきてるし」

「でも良かったろ?」

「早くっ」

「絶対声出すなよ」

そしてグッと腰を沈める。

「はっ…」

維織は声を殺して口を両手で覆った。

維織の手をはがしてキスをしながらゆっくりと奥へと進む。

「ふっ…」

それでもどうしても吐息は漏れる。
でもその吐息が余計に俺の鼓膜をくすぐる。

「ヤバいわ。余計に鳴かせたくなるな」

ヒソっと耳元で話す。

「え?」

そしてガンと奥に突き上げるように動き出す俺。
維織は必死になって耐えている。




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