御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そしてアポもなしに、目と鼻の先にある奏翔の実家であるタワーマンションの最上階へ4人で向かう。

「おー! みんな揃ってなんだ? ほら、入れ入れ」

奏翔のパパの涼太くんが出迎えてくれた。

「お邪魔しまーす!」

「みんないらっしゃーい!」

奏翔のママの栄麻ちゃんもパタパタと玄関までやってきた。
相変わらず若くて綺麗でめちゃくちゃ美人だ。
涼太くんもイケオジに磨きがかかってる。

奏翔は完全に二人のいいとこ取りって感じだ。

「涼太くん、驚くなよ?」

パパが涼太くんに話し出す。

「なになに! 楽しい事?」

ワクワクしちゃってるよ。

「なんとだな…奏翔と維織が結婚する」

「えーー!? 本当に!? 本当か!? 維織!」

涼太くんが私をバッと見る。

「本当だよ! プロポーズされた!」

私はもらったばかりの指輪を見せた。
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