御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「皆んな…ごめんね。心配かけて…! ありがとうっ」
「泣くな、泣くな」
涼太くんがわきから手を伸ばして奏翔みたいにゴシゴシ拭いてくる。
親子そっくりやーん。
「ううっ…。痛いー」
そうして皆んなに報告もして、サプライズ作戦をする事になった。
奏翔にバレないように着々と準備を進めていく。
「維織! ここ、どう!? 新しく出来たところでGW明けあたりまだ押さえられそうだよ!」
美空の家で大地くんも一緒になってカタログを見せてきた。
「え! 可愛い! 素敵! ここがいい!」
「オッケー! んじゃここで押さえとくね」
「ありがとうね」
「そんなしみじみ言わないの!」
バンと美空に叩かれる。
「ははは」
「ハロウィンの時、奏翔大丈夫だった?」
「いや、それが…。まぁ、わりと」
「だよね。なんか険しい顔してたもんね帰りの車とか」
「手繋いでたよな」
大地くんに言われる。
「あ、見えてた?」
「「バッチリ」」