御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい


「ならいい。あれは流石に昔の過ぎてもう売ってないからな。あっちがあるなら大丈夫だ。あれも立派な婚約指輪だろ? ははは」

「奏翔…」

あっちの指輪と比べ物にならないくらい高価な指輪を無くしたというのに笑ってるの?

「あっちは代えがきかないけど、こっちのはまだ買えるし。な? そんな顔すんな」

まさかまた買おうとしてる!?

「だ、ダメダメ! 絶対見つけるから!」

私はまた床に這いつくばる。

「え、いつなくしたの?」

「今! この辺で!」

「おい。それを早く言え」

そして、どうやったらそこまで飛んでくの? ってくらい遠くに飛んでいたらしい指輪は無事に見つかった。

「よ、良かった…。焦った…」

もう私は汗でびしょびしょだ。

「どんだけ勢いよくぶん投げたんだよ」

そう言って笑う奏翔。


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