御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「見つからなかったら本当に買う気だった?」

「ああ。お前が欲しいなら」

この時私は死んでももう外さないと心に誓った。

「大丈夫。絶対外さないから」

「お前それ、皆んなの前で付けてるけど何も言われないの?」

うげ。
やばい。

「だ、大丈夫。言われてない」

「ふーん。そ」

そう言ってバルコニーに出て行ってタバコを吸い始めた。

ちょっとだけ機嫌悪そう。
だよね…
流石にプロポーズ受けたのにまだ言わないって誠意が見られないよね。

でも、来週なのよ奏翔!
来週!
来週には結婚式よ!
皆んな楽しみにしてんのよ!
もう知ってんのよー!

と心の中で訴える。

これまでも何度もポロっと言ってしまいそうになった。


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