御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
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〜奏翔side〜

「は? サプライズ?」

二人で神父の前に立ってヒソヒソ維織と話す。

「奏翔だけ。知らなかったの」

維織はクスッと笑う。

「は?」

んじゃ俺だけ知らないで黙ってたって事?
こないだのロッジだってバレないようにと思ってたけど、アイツら知ってたって事?

おいおい。
やってくれたな、おい。

「いつから?」

「プロポーズの直後から」

なるほどな。
だから指輪も付けっぱなしだったのか。

あの後、あれだけ恥ずかしがってたのに皆んなに維織は言ったんだ。

それだけで嬉しくなる。

「でも皆んな付き合ってるの知ってたの」

ヒソヒソと会話は続く。

「は?」

「絃とパパ」

なるほどな。
でもみんな維織に合わせて黙って見守っててくれたのか。


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