御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「おし、捕まってろ」

そう言って奏翔は私の両腕を自分のお腹に巻きつける。

「行くぞ」

「しゅっぱーつ!」

私は手を離してゴー! っと片手をあげる。

「危ねぇから捕まってろっての」

「あははは。はいはい」

私はまたしがみついた。
大人になった今ではお互い変な恥ずかしさはもうない。

そしてスイスイ進んであっという間にプールのあるアミューズメントパークに着いた。

「サイコー!」

「あちー」

今日は珍しく真夏の様な天気だ。

「ははは、行こ!」

奏翔はフッと笑う。

「俺、水着買って着替えてくるな」

「わかった。私も準備しておくね」

水着だけは準備してたんだよねー。
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