御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
〜維織side〜
目が覚めれば私を大事そうに後ろから包み込むように抱きしめスヤスヤと眠る奏翔。
良かった…
なんとか無事に結婚式を終える事ができた。
周りの皆んなには本当に感謝しかない。
奏翔が後ろから抱きしめる逞しい腕を私は抱えて幸せを噛み締めながら昨日を振り返る。
会場の扉が開いた瞬間、状況を把握できていない奏翔は私を見るなりそれは驚いた顔をしていた。
それでもビシッとタキシードを見事に着こなしていて思わず私の方こそ息をするのを忘れてしまいそうになった。
まるで私の方がサプライズを受けたのだと思ってしまう程に。
幼馴染としてずっと幼い頃から側にいた私たちだけど、思春期の照れ隠しでお互いの些細な一言が大きな引き金になり見えない壁ができてしまっていた。
側にいる事が当たり前すぎて離れるという選択肢はなかったものの、確実に二人の間には壁ができていてお互い深い所に踏み込まないようにしていた。
目が覚めれば私を大事そうに後ろから包み込むように抱きしめスヤスヤと眠る奏翔。
良かった…
なんとか無事に結婚式を終える事ができた。
周りの皆んなには本当に感謝しかない。
奏翔が後ろから抱きしめる逞しい腕を私は抱えて幸せを噛み締めながら昨日を振り返る。
会場の扉が開いた瞬間、状況を把握できていない奏翔は私を見るなりそれは驚いた顔をしていた。
それでもビシッとタキシードを見事に着こなしていて思わず私の方こそ息をするのを忘れてしまいそうになった。
まるで私の方がサプライズを受けたのだと思ってしまう程に。
幼馴染としてずっと幼い頃から側にいた私たちだけど、思春期の照れ隠しでお互いの些細な一言が大きな引き金になり見えない壁ができてしまっていた。
側にいる事が当たり前すぎて離れるという選択肢はなかったものの、確実に二人の間には壁ができていてお互い深い所に踏み込まないようにしていた。