御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい


今年の水着は、アースカラーのダスティーピンクのビキニで、トップはフリンジになっていて、下はハイウエストのブルマのようなデザインだ。

そこにサングラスはそのままで持ってきていた黒のキャップをかぶれば準備完了だ。


本当はつばの広い麦わら帽子が良かったけどバイクだったし持って来れないからやめた。

日焼け止めを手や足など手の届く場所に塗り直していると声をかけられる。

「お姉さん一人? めっちゃ美人だね。俺と一緒に来ない?」

あのさ、普通に考えて一人で来るわけないじゃん。

「連れがいますから」

「えー? それじゃ友達も一緒においでよ!」

「いや…」

友達でも彼氏でもないですが、めっちゃ男な。
幼馴染な。

「ほら、んじゃ俺もその友達来るまでここで待っててあげるからさ! ね?」

いや、それはやめた方がいいかと…

「おい。他所当たれ」

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