御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「んー! 冷たいっ」

「そだな。こっちも食べるか?」

奏翔は私にメロンのかき氷をすくったスプーンを差し出す。

私は迷わずあーんと食べる。

「おいしっ! はいっ!」

私もイチゴミルクをすくってあげる。

奏翔もパクっと食べた。

「ん。んまい」

その後も焼きそばを食べて、アメリカンドッグも二人で分けて食べた。

「足りた?」

「足りん」

「ははは! だよね」

「どっかでなんか食お」

「いいね!」

「もっかい入る?」

「入るー!」

「よく泳げないのに入りたいと思うよな」

クスクス笑う奏翔。

「奏翔いるからいーの! 離さないでよ?」

「勝手に捕まってろ」

「ふふふ。そうする」

「おし。行くか」

そう言うとちゃちゃっとゴミをまとめて捨てに行ってくれた。

「お姉ちゃん。今の人、彼氏? 俺と一緒に遊ぼうよ」

近くにいた真っ黒に日焼けした男の子が話しかけてきた。

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