御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい

「ちょ、ちょっとタンマ…」

「ははは。一回休憩しようか」

奏翔が助け舟をくれる。

そしてまだまだ余裕そうな二人を残して一度はじによった。

「すみません! せがれ達が迷惑かけてしまって。良かったらこれどうぞ!」

そう言って、父親だろうこれまた真っ黒に日焼けした体格の良い人が飲み物と食べ物を持ってきてくれた。

「ええ!? いいんですか!?」

「ありがとうございます」

二人で素直に受け取る。

「いやぁ、お二人ともよくあの子達に付いていけますね!」

「いやいや。あの子達、飛び込み凄いですね!」

「ははは。店してる間かまってやれないもんで。気づけば二人でやり始めてたんですよ」

「そうだったんですね」

「ご夫婦で?」

私は奏翔を見る。

「ははは。妹です」

「ははは。兄です」

私も合わせて言った。
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