御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「あいつにお前はもったいねぇよ」

え…
また奏翔を見ればジッと私を見ていた。

「俺なら…いや。なんでもない」

奏翔は何か言おうとしてやめて、正面を向いて花火を見始めたので私も花火に視線を戻した。

俺なら…ってなに?
なんて言おうとしたんだろう。
なんて内心思いながら言葉を飲み込む。

その後、花火も最後までしっかりと見て無事に家まで送ってもらい奏翔は帰って行った。

シャワーを浴びて、日焼け止めを塗ったけど日焼けしてしまった身体を冷ます。

焼けちゃったか。
ははは。
楽しかった。

プールも入れたし、夕日も見れたし。
花火も夜景も綺麗だった。

帰りも奏翔の大きな背中に寄りかかるようにくっついて帰ってきた。

奏翔のあったかい背中の体温が、少し風で冷えた身体にとても気持ち良くて、そんな時間が心地良かった。
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