御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「んじゃ見てて」

はぁ。コイツ本当俺をなんだと思ってんだ?

俺はタバコを吸いながらとりあえず見るも何も思わないし感じない。

息を切らして俺を見ながら勝手にひっくり返ったのを見て俺は立ち上がりシーツをかけてやる。

「満足か?」

「カッコ良すぎ。見てるだけで最高」

こっちはシラける一方だがな。

俺はすぐに着替える。

「奏翔くん、今日も泊まらないの?」

泊まんねぇよ。

「明日早いから。それじゃ」

「いつもじゃん。まぁいいけど。それじゃ」

コイツは俺に執着してるようでしてない。
ようは俺の顔や身体を楽しみたいだけ。
だから楽っちゃ楽だ。

多分俺が泊まりたくないってのもわかってる。

車に乗って結局どこか満たされないままマンションへ帰った。
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