御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
シャワーを浴びて身体を確認する。

今日は大丈夫だ。

引っ掻かれてねぇ。
キスマークもない。

油断してると女はすぐ付けてくるからな。

上がって軽く筋トレをしてだだっ広いベッドにドサっと寝転んだ。

窓の外を見る。

花火綺麗だったな。

次はどこに連れて行こうかな。
なんて思いながら夢の中へようやく入ったのだった。

朝目が覚めて時計を見れば9時。
女には早いからなんて言ったが、俺は今日も休みだ。

不動産の仕事は土日は休み。
夜はslowに行く。

起き上がりグッと背伸びをして首をポキポキ鳴らしながら階段を降りてリビングへと向かう。

うちはメゾネットになっているから寝室は2階にある。

は?

「おはよー」

「はよ」

何故か我が物顔でダイニングテーブルに座って維織がホットケーキを食っている。

「奏翔のぶんも作ったよー」

「あー。さんきゅ」

そういや、合鍵渡してたな。
ここに引っ越すときにカードキーを見せたらそのままパクられたんだった。

忘れてたわ。
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