御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
俺も無地のティシャツと黒の短パンに着替えてまたリビングに行けば食器を洗い終わった維織がバルコニーに出て、植物を見ていた。

俺も外に出る。

俺は少し離れてタバコを吸う。
高所恐怖症じゃなくて良かったわなんて思いながら。

「何時から来てたんだ? 起こせよ」

「最初から奏翔寝てると思って来たから。って言っても私来てからすぐ起きてきたよ?」

「全然気付かなかったわ」

「ここ一人じゃ広すぎない?」

「ほんとそれ」

「ふふふふ。それじゃ私が一緒に住んであげてもいいよ」

なんて言ってニカニカ笑ってる。

「思ってねぇだろうが」

「あはは!」

別にいいんだけどな。
維織なら。
気使わなくて楽だし。

「おし、行くか」

「うん! お願いしまーす!」
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