御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
そして維織が真っ先に向かったのはランジェリーショップだった。

「なぁ。これ俺も行くの?」

「え? 当たり前でしょ」

だよな。だからだよな。
相変わらず全く男として認識されていない。

「ねぇ、どれがいいかな?」

何で俺に聞く?

「誰に見せんの?」

彼氏いねぇだろお前。

「なんでそうなんのよ。誰にも見せないわよ」

「なんでもよくね?」

「はぁ。わかってないな奏翔。女の子はこれでモチベーション上がんのよ」

そう言ってフンッと鼻息を荒くしている。
そういうもん?

「お前、女の子って歳じゃないだろ」

「うるさいな! いいから!」

ギロっと睨まれる。

「んじゃこれ」

俺は適当に近くにあったやつを指さす。
何で幼馴染の下着選ばされてんの? 俺。
どうなの? これ。
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