御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
その後もブランドショップなどいろいろ見て回る。
一人ではなかなか来ないし俺も好きなブランドのネクタイ数本と、ベルトを購入した。

維織は頼んでもないのに悩みながら勝手に選び始めて笑いそうになる。
めちゃくちゃ真剣に選んでて。
すげー顔してたな。
クククク。

「なんでニヤついてんの? あ、どうせ変な事考えてたんでしょ」

「鰻食う?」

俺はニヤついてた事は綺麗にスルーしてちょうど良く維織の好物の鰻屋を見つけて声をかける。

「食べるっ」

「昼飯にしよう」

「急にお腹空いちゃったわ」

単純だな本当に。

そして鰻を前にわかりやすく今日一番に目をキラキラさせている維織。
ペロっと平らげ、俺たちは店を出た。

「あれ? 奏翔くん?」

その時、昨晩の女とバッタリ遭遇してしまった。
維織は当たり前に俺と腕を組んでいる。
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