御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい

まだ病院やってるよね。

なんとかフラフラになりながら病院へ向かって、薬をもらって家に帰った。

シャワーを浴びて、熱で朦朧とする中着替えたまではいいがそのままソファに横になってしまう。

寒い…。

そんな事を思っていればいつの間にか眠ってしまっていた。

どこからかカチャカチャと食器の音がする。

私はボーっとしたまま目を開ける。
音のする方を見れば奏翔？

そしてそのまま寝てしまった私にはちゃんと布団がかけてあって、オデコには冷却シートが貼られていた。

「奏翔？」

それはガッサガサの声だった。

奏翔は私の声を聞いてクスッと笑った。

「大丈夫か？」

そしてこっちに歩いてきた。
スーツ？

「仕事は？」

「少し早く帰ってきた。絃から連絡もらって」

絃が教えたのか。