御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい

奏翔もイケメンなんだけどな。

なんか小洒落てるし。
綺麗な二重で、鼻も整ってるし。
さぞかしモテるよねー。

身長も185㎝くらいなかったっけ?
スラッとしてるけど、男性的な骨格で肩幅も広くて。

カッコいい。

でも軽いというか、本心が見えない感じよね。

昔はもっとわかりやすかったんだけどな。

そんな事を思いながら待ってるとスリーピースのネイビーのストライプのオーダースーツに着替えた奏翔が戻ってきた。

「仕事だったの?」

「ああ」

奏翔の父親の実家は冨樫不動産と言って、都心部の不動産業をしている。

奏翔はここでマスターをする傍ら、そっちでも仕事をしてて働きすぎな気がする。

「働きすぎじゃない?」

「そうか?」

当の本人はケロッとしている。

「無理しないでね」

「嵐でもきそうだなこりゃ」

人が心配してるのにそんな事言ってるよ。
< 7 / 283 >

この作品をシェア

pagetop