御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
でもその後すぐに俺は偶然学校の廊下で、維織達が二年の女に絡まれてるのを見つけて様子を伺ってた。

どうやら俺と維織が仲良くしているのが気に入らなかったらしい。

丈慈達もみんな聞いてた。

俺が出て行こうとしたら、絃に大丈夫だろと止められた。

結局、俺らが出ていかなくてもやっぱりアイツらは負けじと言い返してて。

そして二年の奴らが立ち去ったあと、俺と付き合えばいいのにって翠たちに言われた維織は大声でそれを否定した。

俺にはそんな感情はないと。
やめてと。

俺は口には出さなかったけど、その頃まだ維織が好きだった。
指輪も本当は大事にしてくれてて嬉しかったのに。

丈慈達もみんな驚いてた。
もう暗黙の了解みたいになってたから。

言わなくても心は繋がってると思ってたから。

そして完全に失恋した俺は、だんだんと離れていく維織に俺も徐々に淡い思いは胸の奥底に静かに思い出としてしまった。

大人になるにつれようやく心の整理もついて、変な恥ずかしさもなくなって普通に仲のいい幼馴染として一緒に過ごしてた。
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