御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
〜維織side〜

暑い…

私はパチっと目を開けた。

奏翔!?

思わず叫びそうになり慌てて声を飲み込んだ。

え…?
何で一緒のベッドで?

は?

必死に記憶を辿る。

えっと…

昨日病院から帰ってきてシャワーを浴びて…

ソファで力尽きたな。

うん。

んで、あ! 奏翔が絃に聞いて様子見に来てくれて…
リンゴ食べて薬を飲んだ。

んでなんでベッド?

slowに行くって言って帰ってなかったっけ?

なんだったっけな。

また来るって言ったんだっけか?

フワフワと気持ち良くて…、あ!
奏翔が運んでくれたんだ…

それで寒くて私…

カァッと顔が一気に赤くなる。

え!?
待って待って!

私、何故か昔を思い出して好きとか口走らなかったか!?

ん!?

ギリギリセーフで留まったか!?

へ?

ドキドキと急に心臓が馬鹿みたいに暴れ出す。




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