御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
えーい!
こうなったらどうにでもなれ!

私達の間に恥ずかしさはない!

私は奏翔に背中を向けて内心ドキドキしながら上のパジャマを脱いだ。

するとすぐにジャバジャバとタオルを絞る音が聞こえてきて、前に日焼け止めを塗られた時みたいにグイグイ拭かれる。

そうでした。
ドキドキするだけ無駄でした。

そしてまたジャブジャブ音がする。

「前は自分でやれ。着替え持ってくる」

そう言って奏翔は部屋を出て行った。

あ、前はさすがにね。
そうよね。

言われた通りに残りの身体を拭く。
気持ちいい。
いくらかスッキリしてきた。

するとノックされる。

「着替え持ってきた」

「ありがと」

そう言えば、上半身裸の私に後ろからズボッとオーバーサイズのティシャツを被せるように着せられる。

私はモゾモゾと袖から手を出した。

「あとは自分でやれそうか?」

「大丈夫」

「ん。飯準備してくるから休んどけよ」

奏翔はポンと頭を撫でると洗面器と着替えた服を持って部屋を出て行った。
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