御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
「おし。出来た」

器に盛り付ける時もしがみついたままの私を気にする事なく作業を続ける奏翔。

トレイに2人分のうどんが乗せられそれをテーブルに運ぶ間も歩きづらいけど離さなかった。

そんな私を奏翔は嫌がる訳でもなくクスクス笑ってるだけ。

「食べれるか?」

顔だけ後ろを振り向き私を見下ろす奏翔。

私はニコっと笑ってようやく離れた。

「食べれる」

そしてお互い向き合って座る。

「「いただきます」」

バッチリ声も揃った所でうどんを食べ始めた。

「美味しい。染みるー」

「熱いから気をつけろよ」

奏翔は立ち上がり、冷蔵庫から飲み物を持ってきてくれた。

スポーツドリンクと水。

「ありがとう」

ニコっと笑ってとりあえず水を飲む。

「ふー。生き返ってきた」

「一回シャワー浴びてこいな」

「うん、そうする」
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