御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
え…

でも、奏翔普通だったよね。
何も言ってこなかった。

て事は見てないんだな。
私えらいじゃん。
ちゃんとしまってた。

今日はこっちにしよう。
そしてまた別なピアスを選んで耳につけて家を出た。

「おはようございます」

「おう。すっかり良くなったな」

「うん、ごめんね。もう大丈夫」

今は絃と二人きりだしまだ業務開始前なので兄妹として話す。

「奏翔来てくれて良かったな」

「うん。助かったわ。絃が言ってくれたんだもんね?」

「ああ。奏翔泊まりで見ててくれてたんだろ? ちゃんとお礼しとけよ?」

「うん。そのつもり」

そして業務時間になり、出張から帰った絃の資料をもとに議事録などを作成してればあっという間に就業時間になる。

今は絃と同室でパソコンに向かっている。
その時、受付から電話がかかって来た。

「あの、副社長に伊藤梢(いとうこずえ)さんという女性の方がいらっしゃってますが…」

チラッと絃を見ると、電話をしている。

「とりあえずそのまま待っててもらってください」

「かしこまりました」
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