御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
揺さぶらないでくれ。
男を出すでない奏翔よ。

血迷った私に告白されて困るのはあんたなのよ?

絶対奏翔は優しいから、傷つけないような断り方を必死に考えるはず。

そうなれば、ここのキーだって返さなきゃならないし、きっと今のような関係ではいられなくなってしまう。

そう。
これは幼馴染として好きって事であって男女感のくすぐったい恋心ではない。
そう言い聞かせた。

これ以上は望むなと。

「あれ? そろそろslow?」

すっかり夕方になりいつもなら支度をしだす奏翔が何もしない。

「ん? いや、今日は行かない。新しくスタッフ雇ったから」

「んじゃ基本平日のみ?」

「まぁ、そうね」

へぇ。
んじゃ土日はゆっくり出来るんだ。
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