夏の夜空に消えてく花火
「シェアしてる人が何とかしてくれようとしたんだ」
「へぇ……?」
「あたしの事、気に入ってくれててさ。永住権くれるって」
「は?シェアの相手って男?」
「そうだよ」
「それって結こ…」
「でもさー!!その時……。なんだろう」
いつもふざけてるアキが、じっと俺の顔に目を向ける。
「ハルキの顔が浮かんだ」
「え?」
「あんたにもう一度会いたかった」
「……おい」
「あたしさー」
「おい、待てって」
「あたし、本当は」
「言うな、言うなよ!」
「あは、あたし今酔っ払いだから。あたしの後悔は、あんたにナツキをおすすめしたことだー!!」