夏の夜空に消えてく花火
「あんた達は?ナツキは最近仕事とかどうなの?」
「えー、私は変わらないよ。慣れてはきたけど、事務だから電話対応ばっかり」
「あっははー!あたしガサツだから電話とか無理かも」
「確かにアキにはむかねーな。電話相手にキレそう」
「はぁー!?あんたはどうなのよ?」
「俺はさ、外回りで頭ペコペコさげなきゃでマジで禿げそう」
「禿げろ禿げろ!あ、減った?」
「うるせー!!」
途中で注文追加をして、アルコールを口にしていく俺達3人は酔いがどんどんまわっていく。
「ナツキはー、大人っぽくなった!綺麗になった!!」
いい感じなってきたアキは、向かいに座るナツキの肩に無理矢理手をまわす。
「本当に?嬉しい!アキちゃんも綺麗になったよー。というか元々綺麗だしね!」
でたでた…。面倒くさい女同士の褒め殺し合い。
「あはは!ナツキは相変わらず口が上手いなー」
なんてアキがナツキの頬に唇を軽くつけた。
……この感じ、絡み酒になってきたっぽいな。
「本当だよー!綺麗になったよね?ハルキ!」
ナツキも俺にふるなってば……。
とりあえず、笑って頭を傾げておいたら、アキに頭を叩かれてこの空間に笑い声が広がる。