訳あり王子の守護聖女
寝転がったまま自分の身体を触ってみて、私はそう答えた。
睡眠中に誰かが着替えさせてくれたらしく、服が肌触りの良い寝間着に変わっている。
「それは良かったです。喉は乾いていませんか? よろしければどうぞ」
少女は銀の水差しを手に取ってコップに水を注ぎ、そのコップを私に差し出した。
「ありがとうございます、いただきます」
起き上がってコップを受け取り、口につける。
コップの中の水はからからに乾き切った私の喉を潤してくれた。
まるで生き返ったような気分だ。
「……失礼ですが、どなたですか?」
落ち着いたところで、私は質問してみた。
「申し遅れました、私、モニカ・セローと申します。アンベリスの第二王子ノクス様にお仕えしている女官です」
まるでその質問を待っていたかのように、胸に手を当てて、ぺこり、と頭を下げるモニカさん。
「エメルナ皇国の巫女様とは比べ物になりませんが、私もささやかながら癒しの力を持っていますので、この度重傷を負われたステラ様の治癒を任されました」
睡眠中に誰かが着替えさせてくれたらしく、服が肌触りの良い寝間着に変わっている。
「それは良かったです。喉は乾いていませんか? よろしければどうぞ」
少女は銀の水差しを手に取ってコップに水を注ぎ、そのコップを私に差し出した。
「ありがとうございます、いただきます」
起き上がってコップを受け取り、口につける。
コップの中の水はからからに乾き切った私の喉を潤してくれた。
まるで生き返ったような気分だ。
「……失礼ですが、どなたですか?」
落ち着いたところで、私は質問してみた。
「申し遅れました、私、モニカ・セローと申します。アンベリスの第二王子ノクス様にお仕えしている女官です」
まるでその質問を待っていたかのように、胸に手を当てて、ぺこり、と頭を下げるモニカさん。
「エメルナ皇国の巫女様とは比べ物になりませんが、私もささやかながら癒しの力を持っていますので、この度重傷を負われたステラ様の治癒を任されました」