訳あり王子の守護聖女
バーベイン様は氷点下の眼差しで私を突き刺した。
「いいえ、誓って真実です! 嘘ではありません!!」
「陛下」
必死に訴える私の隣で、ルカ様が静かに口を開いた。
「私が保障致します。ステラは妄言を言うような娘ではありません。信じられぬと言うなら私の命を賭けましょう」
「――え」
私は愕然とルカ様を見つめた。
「何を言い出すんですか!?」
「いいから。俺を信じろ」
ルカ様はバーベイン様を見つめたまま小声で囁いた。
「命を賭けるか。ステラの話が虚偽だった場合、余はお前の首を刎ねるぞ。二言はない」
バーベイン様がルカ様を見下ろす目は冷酷そのものだ。
「はい」
震え上がるほど恐ろしい発言にもルカ様は動じない。
「どうかステラに戸籍を与えてください。ステラはアンベリスの益になります。必ず」
我が子に対する情など欠片も持ち合わせていないかのような王の瞳を、ルカ様は臆さずまっすぐに見返して言った。
場が静まり返る。
痛いほどの静寂の中、バーベイン様は不意に小さく吐息した。
「良かろう。ステラに戸籍を与える」
「いいえ、誓って真実です! 嘘ではありません!!」
「陛下」
必死に訴える私の隣で、ルカ様が静かに口を開いた。
「私が保障致します。ステラは妄言を言うような娘ではありません。信じられぬと言うなら私の命を賭けましょう」
「――え」
私は愕然とルカ様を見つめた。
「何を言い出すんですか!?」
「いいから。俺を信じろ」
ルカ様はバーベイン様を見つめたまま小声で囁いた。
「命を賭けるか。ステラの話が虚偽だった場合、余はお前の首を刎ねるぞ。二言はない」
バーベイン様がルカ様を見下ろす目は冷酷そのものだ。
「はい」
震え上がるほど恐ろしい発言にもルカ様は動じない。
「どうかステラに戸籍を与えてください。ステラはアンベリスの益になります。必ず」
我が子に対する情など欠片も持ち合わせていないかのような王の瞳を、ルカ様は臆さずまっすぐに見返して言った。
場が静まり返る。
痛いほどの静寂の中、バーベイン様は不意に小さく吐息した。
「良かろう。ステラに戸籍を与える」