彼に溺愛され今日も甘い夜をすごします
お風呂から上がると、ソファーに腰掛けていた秋くんがスマホを片手に私を手招いた。

ずいぶんご機嫌そうだから、何かいいことでもあったのかと不思議に思いながら秋くんの隣に腰掛ける。

「ヒデ、結婚するんだって」
「え!翔子(しょうこ)ちゃんと!?」
「もちろん」

ヒデくんの恋人の翔子ちゃんも、私と秋くんのこともいつも優しく気にかけてくれる大切な存在である。
中学時代からお付き合いしていたヒデくんと翔子ちゃんの仲の良さは羨ましいくらい、私にとってずっと憧れだ。


「二人とも俺より桃ちゃんに先に連絡したかったみたいだけど、桃ちゃんと連絡がつかないのは俺のせいだと思われてたみたいで」


秋くんは「ひどくない?」と言いながらも二人からの報告を、まるで自分のことのように幸せそうに笑ってた。

その笑顔を見ると、秋くんの隣にいられることを今まで以上に幸せに感じる。


「俺と桃ちゃんも仲良くやってるみたいで良かったって、言ってた」


そう伝言を私に伝えた彼の唇が、優しく私の唇に触れる。
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