祓い屋少女と守護の眷属

プロローグ





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「神様、そこにいるの」


何もないところに向かって、少女は聞いた。
祖母が毎日、何もないところに餅を置いていたから。

少女は祖母を真似て、その日から毎日お餅をアレンジしてそこに置いた。
神様も毎日同じものを食べていたら飽きてしまうと思ったから。

クリームチーズを乗せてパイのようにしてみたり、とろけるチーズを乗せてみたり、バターとシナモンを利用してみたりした。


そして毎日手を合わせてお願いをした。





将来おばあちゃんみたいに、
沢山の人を助ける人間になれますように――と。






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