シリアル・ホラー
ボクが心の中に殺人鬼を棲まわせ始めたのは、確か小学校5年生の頃だった。今から2年前だ。
クラスにすごくムカつくヤツがいて、そいつはいつもボクをバカにしていじめていた。ボクはなるべく存在感をなくして目につかないようにしていたのに、アイツはすぐにボクに目をつけていじめてきた。
あの時もそうだった。算数の授業の前の休憩時間。アイツはボクの教科書を隠した。授業で先生に指名された時、ボクはアイツに隠されたと言った。しかしアイツは惚け、先生はボクではなくアイツの言うことを信じた。なぜなら、教科書はボクのロッカーの中から出て来たからだ。アイツは授業が始まる直前、ボクがトイレに教科書を探しに行っている間にロッカーへ隠した。ロッカーは一番最初に探していたから、授業が始まる時は見なかった。
そして先生に怒られ、クラス中に笑われた。
ボクは怒りで涙が滲み、目の前が真っ赤に染まった。そして気がつくと、妄想の中でアイツを滅多刺しにしていた。
それは快感だった。
ボクがナイフを突き出すたび、嫌いなヤツの顔が痛みや苦しみで歪み、涙を流しながら許しを請う。
最高じゃないか。
実際にやってやりたかったが、この国では犯罪になる。いや、どこの国でも犯罪か。
とにかく、警察に捕まってしまっては復讐もできなくなる。妄想の中の復讐だけど。
クラスにすごくムカつくヤツがいて、そいつはいつもボクをバカにしていじめていた。ボクはなるべく存在感をなくして目につかないようにしていたのに、アイツはすぐにボクに目をつけていじめてきた。
あの時もそうだった。算数の授業の前の休憩時間。アイツはボクの教科書を隠した。授業で先生に指名された時、ボクはアイツに隠されたと言った。しかしアイツは惚け、先生はボクではなくアイツの言うことを信じた。なぜなら、教科書はボクのロッカーの中から出て来たからだ。アイツは授業が始まる直前、ボクがトイレに教科書を探しに行っている間にロッカーへ隠した。ロッカーは一番最初に探していたから、授業が始まる時は見なかった。
そして先生に怒られ、クラス中に笑われた。
ボクは怒りで涙が滲み、目の前が真っ赤に染まった。そして気がつくと、妄想の中でアイツを滅多刺しにしていた。
それは快感だった。
ボクがナイフを突き出すたび、嫌いなヤツの顔が痛みや苦しみで歪み、涙を流しながら許しを請う。
最高じゃないか。
実際にやってやりたかったが、この国では犯罪になる。いや、どこの国でも犯罪か。
とにかく、警察に捕まってしまっては復讐もできなくなる。妄想の中の復讐だけど。