推しにおされて、すすむ恋

リムチ―の髪の毛は、オレンジに似た茶色。イラストの黄色の髪とは違ったけど、こっちもすごく似合ってる。

動画のリムチ―は、可愛いキャラなんだけど……。

実物のリムチ―は、威圧感がある!
気のせいじゃなければ、睨まれてる⁉


「ほら、早く答えてよ」
「(リムチ―って料理出来るの?出来ないの?どっち⁉)」


えぇっと、えっと……!
食材を並べてメニューを考えるくらいだから、


「リムチ―は料理が、できる‼」
「……」


ババン!と答えても、表情一つ変えないリムチ―。

これは、当たってるっぽい?
良かったぁ~……なんて。

喜ぶのは、早かった。


「不正解。俺は料理、超キライ。料理するくらいならコンビニで何か買う。ステラも同じで、よくコンビニの商品について話し合うんだけど……忘れたの?」
「そ、そうみたい。最近物忘れが激しくて!」


冷や汗をダラダラ流す私を見て、リムチ―が「それとも」と続けた。

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