恋風撫でる頬

放課後。

恭介くんから、
《校門の前に来たよ。待ってるね》
と、メッセージがきた。



早く会いたくて、心が(せわ)しなく揺れて。

昇降口で、外靴のローファーに履き替えることも、もどかしくて。

校門が見えた時。

恭介くんを見つけたら。

ときめきで。

息苦しくなった。












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