太陽に手を伸ばす少女
再びなった着信音。
相手は縹だった。
『居場所が分かりました。すぐに送ります。5分もしないうちに着くので切りますね』
「あぁ」
『じゃあ、』
「悪かった。約束、守れなくて」
『起きた事は変わらないので』
「…ツキが居たであろう公園に、微量の血痕があった。少なくともツキは怪我してる」
『……まぁ、どちらにせよ全員殺すので。掃除屋代、負担してくださいね』
「はいはい」
電話が切れた瞬間すぐに送られてきた場所はここから車で1時間ちょっとの場所だった。
「行くぞ」
どうか、無事でいてくれ。