太陽に手を伸ばす少女
「…………最終的にルナさんの為にもなるんなら、俺は嬉しいですよ」
「そんなお前に朗報。ルナが腹減ったんだって、なんでもいいから買ってきてってさ」
「……」
そのすぐ後にブブッとスマホが震えた。
それはルナさんからのメールだった。
《やっぱりチーズドリアが食べたい》
女神様からの要望は絶対である。
「おい、今すぐやめろ。今日は終わりだ」
分かりました、とすぐに返信し2人を元の位置へと戻す。
「貴方も何かいるんですか」
「いや、俺はいいかな」
「……失礼します」
縹の横を通り過ぎ階段を急いで駆け上がった。