太陽に手を伸ばす少女


「良くねぇわ」

「え?」


さっきまで心配そうな表情をしていた久住さんはいつの間にか怒っている顔をしている。


「俺さ、この前言ったよな?簡単に人を信用すんなって」

「…はい」

「縹からなんとなくの話は聞いてるけど、お前まじで何してんの?」

「だ、だって目の前で体調悪そうにしてる人が居たら助けるのが普通じゃないですか、」

「はぁ?」


舌打ちしながらポケットから煙草を取り出し慣れた手付きで火を付けた。
流石に寝室で喫煙はやめて欲しいがそれを言ったらまた何か言われそうで何も言えなかった。


「…とりあえず今日は学校休めよ。もう欠席の連絡は入れてあるからゆっくりしてろ」

「えっ、今日って、」

「もう8時だ」

「嘘っ!私そんなに眠ってたの…」


その後なんだかんだお昼頃まで居てくれて、仕事があるからと出て行った。


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