あのね、わたし、まっていたの  ~新編集版~
「学校に魅力がないのです。授業に魅力がないのです。その多くは教師の力量不足から来ています。学習指導要綱をなぞっただけの授業しかできない教師が多すぎるのです。そこには工夫というものがまったくなく、生徒に関心を持たせることさえできていないのです。そんなつまらない授業を受けさせられる生徒は、ある意味被害者と言えるかもしれません。生徒が居眠りしたり無駄口を叩いているのは、大部分が教師の責任なのです。しかし、レベルの低い授業をしたとしても厳しい評価を受けることはありません。それどころか、その力量にかかわらず彼らの給料は上がっていきます。公立中学校の教師は公務員なので年齢と共に給料が上がっていくのです。魅力的な授業をしたかどうかではなく、経験年数で年収が上がっていくのです。逆に言うと、そこには能力的な評定はありません。こう言うと、評価評定はあると反論されるかもしれませんが、それは学校側からの評価評定であって、生徒の満足度を反映した評定ではないのです。一番大事なのは生徒の反応です。授業に興味を持てているのか、大事なことが理解できているのか、もっと勉強したいという意欲が湧いてきているのか、そこが大きなポイントなのです」

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