あのね、わたし、まっていたの ~誰か声をかけてくれないかなって~ 【新編集版】
それは4年生になって初めてのホームルームが始まった時だった。
「学級委員は明来貴真心さんにやってもらいます」
冒頭に発した担任の一言に、寒田と黄茂井が反応した。
「なんで?」
「なんでって……、それは明来さんが適任だからです」
「てきにんって何?」
寒田と黄茂井がすぐさま反応した。
「学級委員に一番ふさわしいということです」
「なんで?」
ふてくされた二人の声がシンクロナイズした。
「いい加減にしなさい。学級委員は明来さん。先生が決めたことに文句言わないの」
二人は渋々口を噤んだようだったが、振り向いて二人を見ると、机の上に両肘をついて顔を掌の上に乗せ、仏頂面で担任を睨み続けていた。
それだけでなく、ホームルームの時間が終わって教室を出る担任の後姿に向かって思い切りアッカンベーをした。
そしてわたしの席まで来て、左右を塞ぐように仁王立ちで壁を作った。
「学級委員は明来貴真心さんにやってもらいます」
冒頭に発した担任の一言に、寒田と黄茂井が反応した。
「なんで?」
「なんでって……、それは明来さんが適任だからです」
「てきにんって何?」
寒田と黄茂井がすぐさま反応した。
「学級委員に一番ふさわしいということです」
「なんで?」
ふてくされた二人の声がシンクロナイズした。
「いい加減にしなさい。学級委員は明来さん。先生が決めたことに文句言わないの」
二人は渋々口を噤んだようだったが、振り向いて二人を見ると、机の上に両肘をついて顔を掌の上に乗せ、仏頂面で担任を睨み続けていた。
それだけでなく、ホームルームの時間が終わって教室を出る担任の後姿に向かって思い切りアッカンベーをした。
そしてわたしの席まで来て、左右を塞ぐように仁王立ちで壁を作った。