再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「え、なんで」

明け方ベッドの上で目を覚ました美優が俺を見上げる。
その少し前に目を覚まし、美優の寝顔を堪能していた俺はにっこりと微笑みで返した。

「えっと、昨日は…石田くんと飲みに行って、それから…」

どうやら頭の中で昨日の記憶を整っているらしい。

「思い出したか?随分と飲まされやがって。あのままだったら、あいつにお持ち帰りされるところだったんだぞ」
「そんなこと・・・」
「ないとは言えないだろ?実際酔っぱらっていたんだから」
「・・・うん」

自分でも自覚はあるらしく、うつむいてしまった美優。
本来ならしっかりしろよと睨みつけたいところだが、傷ついたような美優の顔を見てそれ以上責めることはできなかった。
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