再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

無事解決はしたものの・・・

発注したはずの商品が届かないと言うトラブルも、それが石田くんの仕業だったことも、そのすべてが解決した。
実際のところ、石田くんが何のために事件を起こしたのかはっきりとした動機を公表されることはなかったが、石田くんのお父様とうちの社長が懇意だったこともあり内々に事件は処理された。
裁判になることも警察の介入もなく、損失の補填は石田くんのお父様が行うこととなったため一応の解決はみたが、みんなの中にわだかまりの気持ちは残ったままだ。
一方、あの日石田くんに話を聞こうとホテルへ駆けつけた私はもみ合いになり、つき飛ばされた反動で肩と頭を強打した。
頭を打ったことにより脳震盪を起こして意識を失った上に右肩を脱臼してしまい、１０日間の入院を余儀なくされた。
もちろん退院後すぐに出社しようと思ったのだけれど亮平に止められ、結局２週間は実家に帰って療養生活を送ることとなった。
その間は亮平も忙しいのかなかなか会うこともできず、時々連絡があるだけだった。
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