再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「美優さん、サンドイッチ買って来ましたから、せめて食べてください」

お昼は要らないと言った私のためにわざわざ千穂ちゃんが買ってきてくれるらしい。

「いつもありがとう」

仕方ない、朝淹れたきり減っていくことのなかったコーヒーでサンドイッチを流し込もう。
今の私には美味しくも苦くもない味でごまかすしかない。
千穂ちゃんには申し訳ないけれど、そうやって無理に食べるとムカムカして吐き気がする。
それでも体のことを思えば食べるしかないのだろうけれど・・・
最近は毎日こんな調子で、ほとんど食べられない日が続いている。
自分でもよくないなとは思うのだが、どうすることもできない。
それにしても、困ったなぁ。
今日は夕方から月例の会議があるのにと、私は頭の中で考えていた。
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