再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

不思議な縁

「え、どうして？」

あまりのことに固まったままの私は、キョロキョロと視線を泳がせた。

「美優、落ち着いてくれ」

昨日倒れたばかりなのを知っている亮平は一生懸命声をかけてくれるけれど、これは動揺しないわけにはいかない状況。
だって、現れたのはヨガスタジオの富美加先生だったのだ。

「なんで、先生がここに？」

どちらに言うでもなく私は口を開けたのだが、それを聞いた富美加先生のほうも驚いた顔になった。

「亮平、あなた話をしていなかったの？」
「いや、それは・・・」

慌てて取り作ろうとするが言葉が続かず、すっかり混乱状態に陥った亮平が額に手を当てて何やら考え込んでいる。